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2026/10/28
マンガでまちづくり。札幌で、学生とクリエイターが出会う場が広がっています
札幌市は、マンガなどのポップカルチャーを生かしたまちづくりを進めています。2026年の夏から秋にかけては、学生や若手クリエイターが主役となる催しが相次いで開かれました。札幌で学ぶ若者が作品を発表し、プロや企業と出会う場が少しずつ広がっています。
市の実証事業から、官民の推進組織へ
札幌市はこれまで、マンガを核とした可能性調査や企画展を重ねてきました。2024年には、ライブラリー、ミュージアム、ビジネスの機能を組み合わせたモデル事業「SAPPORO MANGA PARK」を開いています。
2025年4月1日には、札幌市と民間企業が合同で「一般社団法人札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構(SamaLit)」を立ち上げました。市が主体で行ってきた事業はこの機構が引き継ぎ、官民の連携で取組を進めています。
2026年、学生とクリエイターが主役に
- マンガ読書フェス(8月21日・22日):札幌大学とSamaLitが主催し、札幌市と札幌市教育委員会が後援しました。札幌大学の学生が、企画から当日の運営までを担いました。前夜祭(SCARTS)では漫画家・イラストレーターの田島ハルさんのトーク、本祭(モユクサッポロ)では、マンガ好きの芸人と学生が「推しマンガ」を語り合うトークバトルや、参加型の「1枚マンガde大喜利」などが行われました。会場では、星槎道都大学の学生によるオリジナルグッズや冊子の配布もありました。
- Nコレ北海道ライブトーク(9月24日):SamaLitの特別企画として、『月刊コロコロコミック』編集部などで数々のヒット作に携わってきた久保雅一氏が、「AIがもたらすマンガやアニメの新しい制作環境」をテーマに講演しました。制作費の高騰や人手不足を抱える現場でAIの活用が進む一方、AIが作った素材にプロが手作業で心を吹き込んで仕上げることが大切で、主役はあくまで人間の感性と描く力だと語られました。
- Nコレ北海道(9月26日・27日):NoMapsのサテライト企画として、北海道・札幌で初めて開かれたクリエイターフェスです。会場は北海道新聞社ビル1階の「DO-BOX EAST」で、入場は無料でした。プロのクリエイターに加えて、大学や専門学校の学生も出展し、グッズやイラスト、展示物が並びました。プロのトークセッションや、特別ゲストと大学教員・学生の対談も行われ、クリエイターや企業、学生どうしが交流する場になりました。
- 北海道ポップカルチャービヨンド(9月27日):赤れんが庁舎で開かれたSamaLitのセッション「現代のトキワ荘がもたらすマンガの未来」で、マンガ家をめざす人を支えるNPO法人LEGIKAの「トキワ荘プロジェクト」が紹介されました。約20年で200名以上のプロマンガ家を輩出してきたプロジェクトです。札幌でも2026年春に、クリエイターの住まいを支える「札幌美園トキワソウルーム」が始動し、札幌を交流の拠点とする展望も語られました。
札幌と近郊に、マンガ・アニメを学べる学校が10校
札幌とその近郊には、マンガやアニメに関わる学科やコースを持つ学校が10校あります。
- 専門学校・スクール(5校):作画や演出、デジタル制作、3DCGなどを実技で学べます。札幌マンガ・アニメ&声優専門学校、代々木アニメーション学院 札幌校、北海道芸術デザイン専門学校、札幌デザイン&テクノロジー専門学校、総合学園ヒューマンアカデミー札幌校。
- 実技・デザインを学べる4年制大学(3校):星槎道都大学(北広島市)、札幌大谷大学、北翔大学(江別市)。
- 文化やビジネスの面から研究できる4年制大学(2校):札幌大学、藤女子大学。
マンガ読書フェスやNコレ北海道には、こうした学校の学生も、企画や出展で加わりました。学ぶ場と、作品を発表してプロと出会う場。その両方が、札幌でそろい始めています。
札幌で学び、札幌で描き続けられるまちへ
制作のデジタル化が進み、AIも制作を助ける道具になりつつあります。今は札幌にいながら、全国、そして世界に作品を届けることもできます。
大切なのは、こうした場を一回きりで終わらせないことです。発表や交流の機会を育成へ、そして札幌への定着へとつなげ、札幌で学んだ若者が札幌で活躍し続けられるよう、私もこれからの取組に注目していきます。
確認した資料
- 札幌市:マンガ等のポップカルチャーに関する取組(2025年12月26日更新)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):札幌大学×SamaLit主催「マンガ読書フェス」開催のお知らせ(2026年8月14日)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):札幌大学×SamaLit主催「マンガ読書フェス」を開催しました(2026年8月27日)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):NoMapsサテライト「Nコレ北海道ライブトーク」久保雅一氏 講演を開催しました(2026年9月24日)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):NoMapsサテライト「Nコレ北海道」開催のお知らせ(2026年9月2日)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):NoMapsサテライト「Nコレ北海道」を開催しました(2026年9月29日)
- SamaLit(札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構):NoMaps「北海道ポップカルチャービヨンド」セッション2を開催しました(2026年9月30日)
情報確認日:2026年11月1日。関連校の数と区分は、札幌市の資料(2026年10月6日)によります。今後の催しや詳細は、札幌市とSamaLitの公式案内でご確認ください。