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2026/11/03
不育症の検査・治療費の助成、住民票の写しが不要に。2027年1月からはオンライン申請も
札幌市は、不育症(疑いを含む)と診断された方に、検査と治療の費用の一部を助成しています。2026年10月1日から、申請のときに住民票の写しを出す必要がなくなりました。2027年1月1日からは、オンラインでも申請できるようになります。
不育症と、市の助成
妊娠しても、流産や死産を繰り返してしまうことを、不育症と呼びます。札幌市の案内によると、一般的には、2回続けて流産や死産があると、不育症と診断されます。市は、不育症に悩む方の経済的な負担を軽くするため、検査と治療の費用を助成しています。医療保険が使える検査・治療か、使えないものかは問いません。
何が変わるのか
- 2026年10月1日から、住民票の写しを出す必要がなくなりました。札幌市が、申請者と配偶者の住民票の情報を照会して確認します。
- 2027年1月1日から、窓口や郵送に加えて、オンラインでも申請できるようになります。申請フォームなどの詳しいことは、後日、札幌市の案内ページで公開される予定です。
助成の内容
- 対象となる方:流産、死産、新生児死亡のいずれかが2回以上あり、札幌市が指定する医療機関で不育症の治療を受けた夫婦です。申請日に、夫婦のどちらかが札幌市に住民登録をしている必要があります。年齢の制限はありません。事実婚の場合は、申立書の提出が必要です。
- ここでいう流産・死産:妊娠検査薬で陽性になっただけでは含まれません。医療機関の超音波検査で、胎のう(赤ちゃんが入った袋)や胎芽(赤ちゃんの姿)を確認した後に、妊娠が終わった場合を指します。
- 対象となる検査・治療:抗リン脂質抗体検査や夫婦の染色体検査などの検査と、アスピリン療法やヘパリン療法などの投薬、子宮形成手術、着床前診断、カウンセリングなどの治療です。
- 助成額:対象となる検査・治療に支払った費用を、1回の治療期間につき10万円を上限に助成します。かかった費用がすべて対象になるわけではありません。初診料・再診料などの診察料や、証明書などの文書料は対象外です。
- 回数と期間:助成の回数や期間に制限はありません。
「1回の治療期間」は、不育症を診断するための検査(または治療)を始めた日から、妊娠が確定して出産(流産・死産を含む)した日、または医師の判断で治療を終えた日までです。指定医療機関の一覧(2025年4月時点)は、札幌市の案内ページに載っています。札幌市外にも対象となる医療機関があるので、詳しくは札幌市不妊専門相談センターにお問い合わせください。
申請の期限に気をつけてください
申請は、1回の治療期間が終わった後、治療費を最後に支払った日の翌日から2か月以内に、札幌市不妊専門相談センターへ出します。入院などやむを得ない理由があるときは、遅延理由書を出せば、5か月以内まで延ばせます。期限を過ぎると受け付けてもらえません。郵送の場合は、札幌市に届いた日が申請日になるため、配達の記録が残る簡易書留などがすすめられています。
主な書類は、申請書、指定医療機関に書いてもらう受診等証明書、領収書と明細書のコピー、振込先の通帳のコピーです。院外処方で薬を受け取った場合は、調剤薬局で書いてもらう薬剤内訳証明書も要ります。札幌市の案内では、申請から決定の通知まで約2~3か月、その後の振り込みまで約2~3週間が目安です。
ひとりで悩まず、相談を
札幌市不妊専門相談センターでは、医師やカウンセラー、保健師などが、不妊症や不育症に悩む市民の相談を無料で受けています。医師やカウンセラーによる専門相談は予約制で、面接、オンライン、電話から選べます。希望日の1週間前までに申し込みます。流産や死産などを経験した方には、精神科の医師によるグリーフ相談もあります。悲しみだけでなく、職場に戻ることや、次の妊娠への不安なども相談できます。次回は2026年12月1日です。
流産や死産を繰り返す経験は、体だけでなく、心にも大きな負担になります。費用の助成と、手続きのしやすさ、心の支えが、必要とする方にそろって届いているか。私も確かめていきます。
問い合わせ先
札幌市不妊専門相談センター(中央区南1条東1丁目 大通バスセンタービル1号館3階):011-211-3900(平日8時45分~12時15分、13時~17時15分。年末年始・祝日を除く)
確認した資料
- 札幌市:不育症治療費助成事業(2026年11月2日更新)
- 札幌市:不妊・不育専門相談(2026年9月14日更新)
- 札幌市:2026年度 不妊治療等支援のご案内(PDF。住民票の写しについては、10月1日の変更前の記載です)
情報確認日:2026年11月3日。対象や必要な書類などの詳細は、札幌市の公式案内でご確認ください。