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2026/11/05
札幌のインフルエンザ、警報の基準に迫る。患者の8割余りは14歳以下。高齢者の定期接種は1月31日まで
札幌市衛生研究所が2026年11月5日に公表した週報によると、10月26日~11月1日の1週間に、市内の定点医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者数は27.07人でした。前の週の17.4人から大きく増え、警報を出す基準の30人に近づいています。新型コロナウイルス感染症も、増え始めています。
今の流行の状況
- 流行の始まり:札幌市内では、8月17日~23日の週に、流行入りの目安(1人)を超えました。9月28日~10月4日の週には注意報の基準(10人)を超え、市は10月8日にインフルエンザ注意報を出しています。
- 直近の数字:10月26日~11月1日の週の27.07人は、北海道全体の21.9人を上回っています。区ごとに見ると、北区(31.33人)、厚別区(53.25人)、豊平区(35.71人)で30人を超えました。区ごとの数字は、報告する医療機関が少ないため、週ごとの振れ幅が大きくなります。
- 子どもが中心:同じ週に報告された患者1,164人のうち、14歳以下が969人で、8割余りを占めます。年齢別で最も多いのは、10~14歳の258人です。
- 学校:11月5日の時点で、インフルエンザによる学級閉鎖・学年閉鎖・休校が「発生中」とされている市内の学校などは、67か所(小学校51、中学校15、その他1)です。
- 新型コロナ:定点医療機関1か所あたりの患者数は、この3週で、1.21人、2.28人、3.84人と増えています。市が下水に含まれるウイルスを調べる「下水サーベイランス」でも、新型コロナウイルスの濃度は前の週の2.4倍になりました。
予防のために
札幌市は、次のような対策を呼びかけています。
- できるだけ人ごみを避け、外出から帰ったら手洗いなどをする。
- 十分な栄養と睡眠を心がける。
- せきやくしゃみなどの症状があるときは、家族や周りの人にうつさないよう、マスクの着用などのせきエチケットを徹底する。
- 十分に換気する。乾燥しやすい部屋では、加湿器などで湿度を50~60%に保つ。
- ワクチンは、重症化の予防に有効です。接種してから免疫ができるまで2週間ほどかかるので、希望する方は早めの接種を検討してください。
高齢者の定期予防接種
札幌市は、高齢者向けに、インフルエンザと新型コロナの定期予防接種を行っています。
- 対象:札幌市に住民登録があり、接種日に65歳以上の方です。60~64歳で、心臓、じん臓、呼吸器の機能、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいがある方(身体障害者手帳1級相当)も対象です。
- インフルエンザ:接種料金は1,400円です。受けられるのは2027年1月31日(日曜日)まで、期間中に1回です。
- 新型コロナ:接種料金は7,800円です。受けられるのは2027年3月31日(水曜日)まで、期間中に1回です。市から接種券は送られてこないので、実施医療機関に直接予約します。
- 料金の免除:生活保護を受けている世帯の方や、世帯全員が市民税非課税の方は、証明書類を接種のときに医療機関へ出せば、料金がかかりません。後から返金はしてもらえないので、必ず接種のときに持っていってください。
- 持ち物:氏名、生年月日、住所が分かる書類(マイナンバーカード、運転免許証、資格確認書など)です。
実施医療機関は、札幌市の案内ページに載っています。予約が必要な医療機関や、かかりつけの患者だけを受け付ける医療機関もあるので、事前に問い合わせてください。インフルエンザのワクチンと、ほかのワクチンとの接種の間隔に決まりはありません。同時に受けられるのは、医師が特に必要と認めた場合です。75歳以上の方が選べる予定だった新しいワクチン(高用量インフルエンザワクチン)は、国の方針で、定期接種への導入が見送られました。
具合が悪くなったら
- なるべく、医療機関の通常の診療時間に、かかりつけ医などを受診してください。
- 119番に電話すべきか迷ったときは、「救急安心センターさっぽろ」(#7119、または011-272-7119)に相談できます。24時間365日、看護師が対応します。インフルエンザなどの流行期は、電話が混み合っています。
- 子どもの具合が夜に悪くなったときは、北海道の小児救急電話相談(#8000、または011-232-1599。毎日19時~翌朝8時)に相談できます。札幌市の「こどもの症状受診の目安ナビ」は、15歳以下の子どもの保護者が無料で使えるウェブサービスです。症状を入力すると、受診の目安が分かります。
- 救急車の数には限りがあります。緊急性のない要請は控え、本当に必要な方に救急車が届くよう、ご協力をお願いします。もちろん、緊急のときは、迷わず119番に電話してください。
子どもと高齢者を守るために
今回の流行は、子どもが中心です。学級閉鎖が続けば、学校の現場だけでなく、看病のために仕事を休まなければならない家庭にも負担がかかります。高齢の方は、かかると重症になりやすく、予防接種が大切です。料金の免除の仕組みが、必要とする方に知られているか。医療や救急の現場が、この冬を持ちこたえられるか。私も確かめていきます。
問い合わせ先
- 予防接種の一般的な注意や、実施医療機関:札幌市コールセンター 011-222-4894(年中無休、8時~21時)
- 予防接種の相談:各区の保健センター(健康・子ども課。平日8時45分~17時15分)
中央011-205-3351、北011-757-1185、東011-711-3211、白石011-862-1881、厚別011-895-1881、豊平011-822-2469、清田011-889-2047、南011-581-5211、西011-621-4241、手稲011-681-1211
確認した資料
- 札幌市衛生研究所:札幌市における主な感染症の発生動向(2026年11月5日更新)
- 札幌市衛生研究所:インフルエンザ(定点あたり報告数、各区別報告数。年齢群別の報告数を含む。2026年11月5日更新)
- 札幌市保健所:札幌市における感染症の発生状況(学級閉鎖等情報を含む。2026年11月5日更新)
- 札幌市:インフルエンザ注意報の発令について(2026年10月8日、PDF)
- 札幌市:下水サーベイランス(2026年11月3日更新)
- 札幌市:高齢者インフルエンザ定期予防接種(2026年10月6日更新)
- 札幌市:高齢者新型コロナウイルス定期予防接種(2026年10月6日更新)
- 札幌市:救急安心センターさっぽろ(2026年10月16日更新)
- 札幌市:こどもの症状受診の目安ナビ(2026年9月1日更新)
- 北海道:北海道小児救急電話相談のご案内
情報確認日:2026年11月5日。患者数は毎週木曜日に更新されます。最新の情報は、札幌市の公式案内でご確認ください。