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2026/11/06

丘珠空港の旅客数、過去最多の57万人余り。滑走路の延長は2030年の供用開始をめざし、国に要望

札幌市東区の丘珠空港の利用が伸びています。札幌市によると、2025年度の年間旅客数は576,479人で、1992年2月に今の空港ターミナルビルが開業して以来、最も多くなりました。市は、滑走路を延ばして空港の機能を強めるため、2030年の供用開始に向けた早期の事業化と着工を、国に求めています。

利用は5年続けて増加

  • 旅客数:2025年度の年間旅客数は576,479人です。3年続けて過去最多を更新し、5年続けて増えました。
  • 新しい路線:2023年に名古屋(小牧)・秋田・根室中標津、2024年に新潟、2025年に名古屋(中部)への路線ができました。
  • 増えた理由:新しい路線に加え、訪日外国人の利用も増えています。特に、夏ダイヤの搭乗率が大きく伸びています。

滑走路の延長に向けた動き

丘珠空港は、札幌の中心部から直線距離で約6kmの場所にある、国(防衛省・国土交通省)が管理する空港です。過去には、ジェット機のために滑走路を2,000mに延ばすことが検討されましたが、地元の住民から生活環境の悪化を心配する声が上がったことなどから、今はプロペラ機の運航に必要な1,500mの滑走路で運用されています。この長さでは、小型のジェット機(リージョナルジェット機)は冬に運航できず、夏ダイヤだけの運航になっています。

  • 市の将来像:市は2022年11月に「丘珠空港の将来像」をまとめ、一年を通して安定して使えるよう、滑走路を300m程度延ばして1,800m程度にすることを、国に求めていくとしました。空港の運用時間を、今の7時30分~20時30分から、7時00分~21時00分に広げることも求めています。
  • 国による意見の聞き取り:国(北海道開発局・東京航空局)は、2025年10月から、地域の住民などから広く意見を聞く「パブリック・インボルブメント(PI)」を行いました。2026年7月の最終とりまとめでは、1,175件の意見が寄せられ、約9割が機能強化を「必要」または「やや必要」と答えています。
  • 2026年5月の要望:札幌市長が会長を務める「札幌丘珠空港機能強化推進協議会」などは、国土交通省と防衛省に、2030年の供用開始に向けた滑走路延長の早期の事業化と着工を求めました。このほか、民間の便を増やすことと自衛隊の運用を両立させるための空港の敷地の拡張、ターミナルビルの拡張、ビジネスジェットの利用拡大に向けた環境の整備(専用の動線、国際便への対応、税関・出入国管理・検疫の設備など)も求めています。

騒音の調査

市は、空港を中心とした半径約5kmの地域で、航空機の騒音を調べています。2025年度は12の地点で夏と冬に調べ、すべての地点で、騒音が環境基準の範囲内だったとしています。2026年度も調査を続ける予定です。

空港の力を、周りの暮らしと両立させて

丘珠空港は、都心から近く、道内の各地と札幌を結ぶ大切な空港です。医療や防災を支える役割もあります。利用が伸びている今、機能を強めることには大きな意味があります。

一方で、空港の周りには、多くの住宅や学校があります。かつてジェット化に向けた延長が見送られた背景にも、住民の生活環境への心配がありました。騒音や安全への配慮、自衛隊の運用との両立、そして事業費を誰がどれだけ負担するのか。周りの暮らしと両立しながら進められているか。私も確かめていきます。

問い合わせ先

札幌市まちづくり政策局空港活用推進室空港担当課:011-211-2357

確認した資料

情報確認日:2026年11月6日。最新の情報は、札幌市の公式案内でご確認ください。